娘が結婚して孫が生まれ、月に数回我が家に遊びに来るようになりました。3歳になったばかりの孫の太郎くんは、活発で好奇心旺盛な男の子です。しかし、長時間集中して遊べるおもちゃがなかなか見つからず、「おばあちゃん、つまらない」と言われることが増えていました。テレビを見せるだけでは申し訳ない気持ちもあり、何か一緒に楽しめる遊びはないかと悩んでいました。 ある日、近所のダイソーで孫のお菓子を買いに行った際、おもちゃコーナーでアイロンビーズを見つけました。子育て中にも見たことはあったのですが、当時は「細かい作業で大変そう」「子どもが誤飲しそう」という理由で避けていました。しかし、パッケージをよく見ると「3歳以上」と書かれており、丸型のプレートがとても可愛らしく見えました。 商品棚には四角いプレートもありましたが、なぜか丸型プレートに惹かれました。「丸いと優しい印象があるし、太郎くんにも親しみやすいかもしれない」と思い、丸型プレート1枚とアイロンビーズ数色を購入しました。1つのプレートが110円、ビーズも1色110円という安さも魅力的でした。合計で500円程度の投資でしたが、この時はそれが私の新しい趣味の始まりになるとは思いもしませんでした。 帰宅後、まずは自分で試してみることにしました。説明書を読むと、プレートにビーズを並べてアイロンで熱を加えると、ビーズ同士が溶けてくっつくという仕組みでした。最初は「どんなものを作ろうか」と悩みましたが、丸型プレートの形を活かして、太陽のような形を作ってみることにしました。 黄色いビーズを中心に配置し、周りにオレンジ色のビーズを放射状に並べていきます。思っていた以上に細かい作業で、最初はビーズがうまく穴に入らず、何度もやり直しました。しかし、集中して作業している間は時間を忘れるほど没頭していました。30分ほどかけて太陽の形が完成し、いよいよアイロンをかける段階です。 初めてのアイロンがけと予想外の達成感 アイロンがけは想像以上に緊繁な作業でした。付属のアイロンシートをプレートの上に置き、中温でゆっくりと熱を加えていきます。最初は恐る恐るでしたが、徐々にビーズが溶けて隣同士がくっついていく様子が透けて見えて、なんとも不思議で魅力的でした。「本当にうまくいくのだろうか」という不安もありましたが、説明書通りに進めることにしました。 アイロンを当てている間、部屋にプラスチックが溶ける独特の匂いが漂いました。最初は「大丈夫かな」と心配になりましたが、換気をしっかりすれば問題ないようでした。2〜3分ほどアイロンを当てた後、少し冷ましてからプレートを裏返してみました。すると、ビーズがしっかりとくっついて、きれいな太陽の形ができあがっていました。 プレートから外した瞬間の感動は今でもよく覚えています。「自分でこんなものが作れるなんて」という驚きと、完成した作品を手にした時の嬉しさは格別でした。たかが100円のプレートと数百円のビーズで、こんなに可愛い作品ができるとは思いませんでした。太陽の周りの光線部分も思った以上にきれいに仕上がり、「次は何を作ろうか」と早くも次回作への意欲が湧いてきました。 完成した太陽の作品は、厚さが2〜3ミリほどで、軽くて丈夫な仕上がりでした。手に取ってみると、表面は滑らかで角も丸く、安全性も高そうでした。「これなら太郎くんが触っても大丈夫」と安心し、次回の訪問時に見せるのが楽しみになりました。裏面は少し凸凹していましたが、それもまた手作りらしい温かみがあって気に入りました。 写真を撮ってSNSに投稿すると、友人たちから「器用ですね」「可愛い」といったコメントをもらいました。「100均のアイロンビーズで作った」と説明すると、「そんなに安く作れるんですか?」と驚かれることが多く、作る過程の説明も楽しい時間でした。この反応が、さらなる創作意欲を刺激してくれました。 孫との共同制作で深まる絆 翌週、太郎くんが遊びに来た時に、完成した太陽の作品を見せました。「わあ、きれい!」と目を輝かせて喜んでくれ、「太郎も作りたい」と即座にリクエストされました。3歳の子どもにはまだ難しいかもしれないと心配でしたが、「一緒に作ってみよう」と提案すると、とても嬉しそうに頷いてくれました。 最初は私がビーズを穴に入れて、太郎くんがその隣に色を選んで置いていくという分担制で始めました。太郎くんは「あか!あお!」と色を指定し、私がそれをプレートに配置していきます。丸型プレートの中央から外側に向かって、虹のような色の配置にすることにしました。太郎くんの色彩感覚は大人とは違って、とても自由で創造的でした。 途中で太郎くんが「自分でやりたい」と言い出し、実際にビーズを穴に入れる作業にチャレンジしました。最初は手先の器用さが足りず、ビーズを落としたり、違う穴に入れたりしていましたが、だんだんコツを掴んできました。集中している時の真剣な表情がとても可愛らしく、成長を感じる瞬間でもありました。 1時間ほどかけて、太郎くんとの共同作品が完成しました。大人が作るような整然とした配置ではありませんが、子どもらしい自由さと色彩豊かな美しさがありました。アイロンがけは危険なので私が担当しましたが、太郎くんは興味深そうに見守っていました。「魔法みたい」と言って、ビーズがくっつく様子を不思議そうに眺めていました。 … 【ダイソー・セリア】100均アイロンビーズ丸型プレートが開いた新しい創作世界 – 40代主婦の意外な趣味との出会いRead more
