贈り物手帖

第8回:大分県の「五郎丸」

~~旅・バイク・酒好きの元教員が語る地名シリーズ(1)~~

清川千歳

ラグビーのスター五郎丸選手。五郎丸という地名が全国に存在しているが、大分県には五郎丸以外にいくつもの「郎丸」が存在した。太郎丸(または大丸)、次郎丸、三郎丸、四郎丸、五郎丸、六郎丸、鬼丸の七つ。残念ながら現在は二つしか使用されていない。大字名として五郎丸と六郎丸が使用されているのみである。理由を調べてみたが判明しなかった。

学生時代を過ごした東京でも、簡素化されてしまい、消滅した地名が多く寂しく感じる。
自治体側の管理は楽なのだろう。地名から様々な地域の歴史がうかがい知れるように、地名には必ずそこで暮らして来た人々の不可欠な意味があるのだ

五郎丸の板碑

五郎丸の板碑 明応2年(1493年)千歳村文化財