贈り物手帖
兵庫県の名前の詩
現在の兵庫県姫路市にある世界遺産の城「姫路城」。
今回作成した「ふるさと:兵庫県」では、際立って白い姫路城を、胡粉を使ってを表現しました。
1993年に日本で最初の世界遺産に登録された姫路城。姫路城は江戸時代初期に建てられました。世界遺産に登録される前から、国宝です。明治維新後に取り壊されたり、第二次世界大戦で焼失した城が多い中、姫路城も空襲に二度も遭いますが、焼夷弾が不発で奇跡的に生き残りました。
姫路城の歴史は14世紀に赤松氏が築いたのが始まりで、後に黒田家の居城となり、黒田官兵衛が生まれた場所という逸話もあります。
関ヶ原の戦いの後、池田輝政が城主となり、大改築に8年もの歳月を費やし、純白の巨城が完成しました。
平成の大修理では本来の白さが蘇りました。まるで雪のような白は、瓦の継ぎ目に施された「屋根目地漆喰」という技術によるもので、全国的にも珍しい城です。白く優美な姿は白鷺に例えられ、「白鷺城」とも呼ばれています。
しかしながら、白すぎるとも言われる城はいつまでも白いままではありません。漆喰はカビに弱いことから、3年ほどで黒ずんでしまいます。たった3年の白さという儚さもまた魅力なのかもしれません。
マツケンこと松平健の代表作が「暴れん坊将軍」。ドラマの中で舞台となっている江戸城は姫路城で撮影されていました。船越英一郎のパパ・英二演じる「爺」との軽妙なやり取りがされる庭園も、姫路城の日本庭園である「好古園」。 暴れん坊将軍以外の時代劇にも度々登場する姫路城です。