贈り物手帖
広島県の名前の詩
広島県の野球王国っぷりは戦前から続きます。春のセンバツ優勝2回、夏の選手権優勝4回。南海ホークスを築き上げた鶴岡一人は広島商出身。ミスタータイガース藤村富美男は呉港出身。その後もスター選手がずらりと並ぶのです。
広島原爆投下から5年後の1950年、親会社を持たない市民球団、広島東洋カープが誕生します。戦後も名選手が続々と誕生したことは、名球会の選手数全国2位という数字を見てもわかります。
そしてなんと広島市内の小学6年生と中学1年生は「広島東洋カープ学」が必須科目。 カープの球団史や選手名鑑、順位、年度別の観客数に至るまで、カープ愛に忠誠を誓わされるのです。市内のコンビニ全店にカープグッズが販売され、筆者はとことん柄の悪いファン(失礼しました、熱狂的なファン)に○○ファンであることを何度も罵られた経験があります。球団初のセ・リーグ3連覇にあの熱狂的なファンの方々は狂喜乱舞のことかと思います。
そして野球だけではないのが広島。実はサッカー王国としてもその名を全国に轟かせているのです。中学・高校・社会人まで全国制覇チームがずらりと並びます。メキシコオリンピック銅メダルもマツダの小城得達氏が立役者です。中田英寿や小野伸二などのトップ選手も広島産。
そしてJリーグ「サンフレッチェ広島」。チームの前身となった東洋工業蹴球部は日本サッカーリーグで、最初のシーズンから4連覇。Jリーグ発足以降も上位が多く、森保一監督が就任後には優勝3回を誇り、FIFAクラブワールドカップでは5位と健闘しているのです。
広島東洋カープと同様に、育成には定評があるサンフレッチェ。サンフレッチェで育った選手が全国で活躍しています。育成は広島という地域の特徴なのかもしれません。
最後に広島東洋カープ2018年キャッチフレーズは「℃℃℃(ドドドォー!!!)」
サンフレッチェ広島2018年キャッチフレーズは「WE FIGHT TOGETHER 2018 ICHIGAN」
サンフレッチェはスマートな感じですが、カープのキャッチフレーズはクセが強すぎて・・・恐怖を覚えます。