贈り物手帖
岐阜県の名前の詩
岐阜県大野郡白川村の荻町地区には100棟以上の合掌造りが今でも残っています。また今でもそこで人々の生活が営まれている集落として知られています。1995年にはに白川郷・五箇山(富山県)の合掌造り集落が、世界文化遺産に登録されます。建物や景観だけの世界遺産が多い中、地域に根付く住民同士の相互扶助の営みと精神が評価を受けての登録です。
白川郷には日本の原風景がそこにあります。そこに立ち眺めると、あななたの遺伝子が心の故郷を思い出し、涙を誘います。
そんな「日本の故郷」のような場所に行きたいと思ったきっかけがNHKのドラマでした。2012年2月25日(土)放送の土曜ドラマスペシャル「家で死ぬということ」。美しい世界遺産・岐阜県白川村を舞台に、高橋克典さんが介護に挑むドラマです。愛知・岐阜・三重県向けに放送された14分長い『完全版』にてDVD化されています。
ストーリーは、「先祖代々守り続けてきた家で死にたい」と願う義母・ひさ子(渡辺美佐子)の思いを叶えることは出来るのか?都会で育った男・山崎純一(高橋克典)が、余命三ヶ月と宣告された義母と、雪の白川村で過ごす“ひと冬”の物語。村人たちとの交流の中で、忘れかけていた日本人の心に触れる。是非観てください。
白川郷では「結(ゆい)」の心を大切にしているそうです。「結」とは相互扶助のことです。白川郷の生活は、昔から個々の家の助け合いと協力があってこそ成り立つもので、そんな「結」の心から、現代が忘れてしまっている「人々が力を合わせて助け合うことの大切さ」と「人と人のつながりや絆の大切さ」を再認識することができるのではないでしょうか。