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「ものがあふれている時代だからこそ、人とのつながりを感じられる手描きにこだわりたい。」
1500年以上の歴史を誇る別府竹細工。
私たちの工房は100年を超える歴史を誇る、別府竹細工の二大流派の一つです。
毛利達男でしかできない表現を『毛利達男 名前の詩の贈り物』を通して共感していただけたら幸いです。
別府竹細工の歴史を紐解くと、古くは「日本書紀」にさかのぼります。景行天皇が九州熊襲征伐の帰途で別府に立ち寄ったときのこと。食事担当の従者が、良質なシノダケをたくさん発見してメゴ(茶碗籠)を作ったとあり、これが別府竹細工の起源だと言われています。
私、毛利達男は別府市竹細工の二大流派である岩尾光雲斎の直系の弟子です。
もともと手仕事が好きでクラフトの「手」でつくることに自分自身こだわってやってきました。
しかし、モノが溢れ手描きの文化に機械化の波が押し寄せ、どんどんデジタルへと移行していく時代の中で自分の手でしかできないものづくりの考え方を大事にしたいという思いが生まれてきました。機械と違ってみんな手が違うから、一つとして同じものはできない。
毛利達男でしかできない表現を『毛利達男 名前の詩の贈り物』を通して共感していただけたら幸いです。
ご注文者様や詩を贈られるかたを想い、一つ一つ丁寧に描こうとするところには手間ひまがかかります。手描きの味わいをより良く表現するために下書きは一切しません。またなぞることなく、一筆で描きますので強い精神集中と緊張が要求されます。
名前の詩にある文字や絵のメッセージ性をもっと大事にしていきたいと思っています。詩の中の大事なことば「笑顔」「絆」「家族」などの文字は少し大きめにレイアウトしています。感情をこめて描いていると自然とこういうことばは大きくなっていきますが。
詩や文字、絵柄の全体のバランスも大切です。同じ文字でも少しずつ字体は異なり、その瞬間にしか生まれない作品となります。一つは「手描きの風合いを活かす」ということです。筆の勢い、擦れや滲みを敢えて判るように描いています。
もう一つは「余白を作る」ということですね。日本画等にもあるように、余白によって余韻というか、情緒を感じさせるという日本人ならではの美意識があるんだと思います。
全国いろいろな百貨店で作品展をさせていただきました。会場でたくさんの方と出会いお話します。お父さんの還暦のお祝いに贈りたいと云うお嬢さん、孫が生まれたので出産のお祝いに娘にプレゼントしたいとおばあちゃん、わたしたち二人の一生の結婚の記念に是非、ウエルカムボードを創って・・・など人生いろいろです。感動していただき喜んでいただき、目が潤むときもあります。私も皆様と一緒に感謝、かんしゃでお描きしてよかったなと思います。
インターネットではなかなか人との心の接する所がありませんが、皆様からご注文いただいたエピソードや情報をもとに一生懸命、心をこめて詩をお創りしお描きしております。 喜んで感動して感謝していただく「心の贈り物」をと思い日々、お創りしております。
ご注文時にお客様に「詩にする方」のご趣味やエピソード、想いを記入いただきますが、少ない情報の中で納得いただける内容の詩をつくるのにはいつも苦労します。
ことばを選び、表現する。手描きの筆の味わいをより良く表現するために下書きはしませんので強い集中力が必要となります。手描きには、人とのつながりを大切にする日本人ならではの心があります。
『毛利達男 名前の詩の贈り物』をご注文いただいた方の想い、ぬくもり、愛情などが感じられるような作品を、これからも創っていきたいと思っています。