【ダイソー・セリア】100均の徳利との出会い――ある冬の日の小さな発見
Posted in

【ダイソー・セリア】100均の徳利との出会い――ある冬の日の小さな発見

100円ショップで徳利を見つけたのは、去年の冬のことだった。その日は特に用事があったわけでもなく、ただなんとなくダイソーをぶらぶらと眺めていた。食器コーナーを通りかかると、小ぶりな白い徳利がひっそりと並んでいるのが目に入った。 「徳利が100円?」 思わず手に取ってみると、予想以上にしっかりとした作りだった。陶器らしい重みがあり、表面もつるりとなめらか。派手な装飾はないが、シンプルで清潔感がある。横には同じく100円のおちょこも並んでいて、セットで買えば200円で晩酌セットが揃ってしまう。 その時の私は、日本酒にそこまで詳しいわけでもなかったし、家で飲むときはいつもグラスや湯呑みを使っていた。でも、なぜかこの小さな徳利に心惹かれて、思わずカゴに入れてしまった。一緒におちょこも2つ購入した。合計300円。コンビニコーヒー3杯分の値段で、ちょっとした和の晩酌セットが手に入ったのだ。 初めての晩酌――ただの酒が”特別な時間”に変わる瞬間 帰宅してすぐ、徳利を洗い、さっそく使ってみることにした。冷蔵庫には1本だけ残っていた日本酒がある。いつもなら紙パックから直接グラスに注いでいたが、今日は違う。徳利に日本酒を注ぎ、湯煎で温めてみた。 温まるまでのわずか数分間、キッチンには湯気とほんのり甘い日本酒の香りが立ち上る。不思議なもので、同じ酒なのに、徳利を通すだけで雰囲気が一変した。まるで自分が小料理屋にでもいるかのような、そんな錯覚さえ覚えた。 おちょこに注いだ熱燗を口に含む。いつもの日本酒のはずなのに、今日はなんだかいつもより美味しい気がした。味覚だけでなく、「徳利で飲んでいる」という視覚や雰囲気が、飲み物の味わいを変えるのだと実感した。 100円ショップで買った小さな徳利が、私の晩酌を、ただの”飲酒”から”時間を楽しむ行為”へと変えてくれたのだ。 友人を招いての宅飲み――「え、これ100均?」 その数週間後、久しぶりに友人を家に招いて宅飲みをすることになった。メニューは鍋と刺身、それに日本酒。せっかくだから、例の100均徳利を使ってみようと思い、おちょこも含めて3セットほど買い足していた。 友人たちが来て、徳利に入った熱燗を出すと、みんな驚いた。 「おお、徳利!ちゃんとしてるじゃん」「なんか本格的だね」「え、これどこで買ったの?」 「ダイソーで100円だよ」と答えると、全員が一斉に徳利を手に取って確認し始めた。「マジで?100円には見えないね」「これはコスパ良すぎる」 その日の宅飲みは、いつも以上に盛り上がった。もちろん、料理や酒が美味しかったのもあるけれど、徳利があるだけでなんとなく”特別感”が出て、みんな自然とゆっくり話すようになった気がする。 徳利の使い方を工夫してみる――熱燗だけじゃない楽しみ方 … 【ダイソー・セリア】100均の徳利との出会い――ある冬の日の小さな発見Read more