3ヶ月前のある土曜日、娘の文房具を買いにダイソーへ立ち寄った際、おもちゃコーナーで目に飛び込んできたのが、110円のけん玉でした。赤い本体に白い玉、そして見慣れた紐がついた、昔ながらのシンプルなデザイン。一瞬で子供の頃の記憶が蘇りました。 小学生だった30年前、友達とけん玉に夢中になっていた時期がありました。大皿、小皿、中皿、そして憧れの「もしかめ」まで、毎日練習に励んでいたことを思い出します。「懐かしいな、久しぶりにやってみようか」という軽い気持ちで、娘の文房具と一緒にレジへ向かいました。 帰宅後、早速パッケージを開けてみると、想像以上にしっかりとした作りに驚きました。本体は木製で、塗装も綺麗に仕上がっています。玉の重さも適度で、「100均でこのクオリティなら十分だ」と感じました。しかし、この時はまだ、これから始まる紐との長い格闘について、全く予想していませんでした。 最初の挫折:切れた紐と向き合う 購入した当日、リビングで久しぶりにけん玉を手に取りました。まずは基本の大皿から挑戦してみます。感覚を取り戻すまで時間がかかるだろうと思っていましたが、意外にも数回で成功。「まだまだ感覚は残っているな」と自信を持ちました。 調子に乗って小皿、中皿と続けていると、娘も興味を示して「私もやってみたい」と言い出しました。親子でけん玉を楽しむなんて、考えただけでも微笑ましい光景です。娘に基本的なやり方を教えながら、交代で練習を続けました。 ところが、購入から3日目の夕方、悲劇が起こりました。娘が練習中に、玉を思い切り振り上げた瞬間、「プツン」という小さな音とともに紐が切れてしまったのです。玉はリビングの床に転がり、けん玉本体には短くなった紐だけが残されました。 「あーあ、やっぱり100均だから仕方ないか」というのが最初の感想でした。しかし、せっかく親子で楽しんでいたのに、これで終わりにするのは勿体ない。新しいけん玉を買うか、それとも紐を交換するか、迷いました。 修理への挑戦:紐選びの試行錯誤 翌日、再びダイソーに行って同じけん玉を購入するか考えましたが、「紐だけ交換できれば本体は問題ないはず」と思い直し、修理に挑戦することにしました。しかし、これが想像以上に奥深い世界への入口だったのです。 まず、どんな紐を使えばいいのかわかりませんでした。インターネットで調べてみると、けん玉の紐には様々な種類があり、太さ、材質、長さなどが技の成功率に大きく影響することがわかりました。本格的なけん玉用の紐も販売されていましたが、まずは身近な材料で試してみることにしました。 最初に試したのは、家にあった裁縫用の糸でした。しかし、細すぎて切れやすく、数回使っただけでまた切断。次に試したのは、娘の工作用の毛糸でしたが、今度は太すぎて玉の穴に通すのに苦労し、動きも重くなってしまいました。 「これは専用の紐が必要かもしれない」と思い、今度は手芸店に足を運びました。店員さんに相談すると、「けん玉用でしたら、この綿の紐がおすすめです」と、適度な太さの白い綿紐を勧められました。価格は1メートル50円ほどでした。 紐の交換作業:意外に複雑な構造 綿紐を購入して帰宅後、いよいよ紐の交換作業に取りかかりました。切れた古い紐を完全に取り除き、新しい紐を通すだけの簡単な作業だと思っていましたが、これが予想以上に複雑でした。 まず、けん玉本体の剣の部分に空いている穴が思ったより小さく、紐を通すのに苦労しました。針を使って紐の先端を細くしたり、セロハンテープで補強したりと、様々な工夫が必要でした。 … 【ダイソー・セリア】100均のけん玉で始まった紐との格闘記:修理から上達への意外な道のりRead more
