贈り物手帖
鹿児島県の名前の詩
九州屈指の都市と錦江湾を隔て、すぐそこに(4キロ先)存在感を放つ「活火山・桜島」。世界的にも稀有な、活きた火山と共存し、大地の鼓動を感じる鹿児島市に立つと自然の大きさに圧倒されます。
そして、日本で最初の国立公園に指定された霧島は、東西22キロ、南北18キロの地域に20以上の火山が密集しており、多様性に富んだ美しい自然にまた圧倒されるのです。
明治維新という時代の大きな変革期に、西郷隆盛をはじめとする多くの人材を輩出した背景は、当初から倒幕を目的としていたのではなく、朝廷と幕府の協力の下、日本を一つにまとめて外国の勢力に対抗できる新たな国家建設を目指していたという、鹿児島の圧倒的な自然の存在感にも負けないスケールの大きな志によるものだと感じます。
だからこそ今だに維新のヒーローである西郷隆盛は県民、いや国民から愛されています。西郷どんは「西郷殿」の鹿児島弁(発音は「セゴドン」)、目上の者に対する敬意と親しみも込められています。「うどさぁ」とも言われますが、これは「偉大なる人」と言う意味。最も敬意を表す際には「南洲翁」と呼ばれています。
最後に内容とは全く関係がありませんが、どうしてもお伝えしたい鹿児島のトリビアは、志布志市に存在する、「志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所」です。失礼しました。